StLtH22 (ページ31)

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エ「ジェッたん本当にごめんね」

ジェ「もう夜だしね」

エリカがこんな夜中に出歩いてたら危ないし、今日はウチ泊まりなよ。

エ「うん・・・、ごめん。」

ジェ「いいーって」

あ、風呂入る？俺の着替え貸す。あ、でも確か妹のがあったかな。と部屋に入ってしまったジェッたん。その背中を見て「本当にいいのか、」と頭を抱える。行き場所なら、サクラの部屋だってあるし、なんなら実家帰ればよかったし、タルーレに居座ればいいし、って考えてはもう来ちゃったものは仕方ないとため息を吐いた。
ジェ「じゃ、ちょっとスーパー行ってくる！」

ばいちゃ！と行ってジェッたんが部屋を出て行ってしまった。
その間に私がお風呂を済ませられるようにってことだよね、本当申し訳ないな。

エ「はぁ、」

遅くない？と思いながらもうすぐ9時半を指そうとする時計を見つめた。
そういえば私、けいちゃん以外の男の人の部屋入ったことなかったな。

エ「・・・」

どうするんだろう、私。
正直言って、いつまでこうしてるつもりなんだろう。
ジェッたんを好きになるための努力のゴール地点はどこかな。
好きになって、付き合ってもいいと思ったらゴール？
じゃあ、本当に付き合うのか？

そう考えたらこの状況は付き合ってる人たちのそれでもあるな。
でも、なんか違う。
けいちゃんとのそれとは違う。
どこが違うかなんて私は自分で気付いている。
そんなことを考えてるうちにジェッたんが帰ってきた。

エ「ジェッたん、起きてる？」

俺はソファーで寝るからベッド使いなって言われたけど、なんだか本当に落ち着かなくて結局枕を抱えて部屋から出てきた。

ジェ「どーしたの？」

ソファーが狭くて窮屈そうに寝てたジェッたんも全然眠ってはいなくて、目を開けると私を見つめてそう問いかけてきた。

ジェ「眠れない？」

エ「うん」

ジェッたんも？と聞き返すと彼は「うん」と頷いた。

エ「ソファー狭そうだもんね」

ジェ「まぁ」

大丈夫だよ、と彼は笑うと「明日起きれなくなっちゃうから寝なよ」とエリに目を向けた。

エ「あっち行こうよ」

ジェ「え？」

エ「・・・」

何言ってるんだろう。
けど、そうしたっていいと思った。

ジェ「いや、無理」

エ「え？」

ジェ「無理だから」

俺が自分のこと好きなの、知ってるでしょ？と彼は言うからそれに頷いて私は目を伏せた。