StLtH22 (ページ23)

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慎「じんぐーじヒョロヒョロだから悪い人来ても倒せないでしょ？」

「じん空手やってたから倒せるよ！」

神「(笑)」

「空手黒帯なんだだよ！ねー？」

神「ねー？(笑)」

サ「空手やってたんだ。すごいね！」

「そう、すごいの」

玄「見たことないくせに」

「・・・あるもん」

神「ビデオでね(笑)」

「とにかくじんはヒョロヒョロじゃないから！分かった？」

慎「え、う、うん」

顕「Aの前で神宮寺のこと冗談でも貶さない方がいいよ？」

鬼になるから、と顕嵐が含み笑いを零す。

「コラッ」

神「(笑)」

顕「怖いじゃん」

「うるさいなっ」

神「分かった分かった(笑)」

じんが私を抑えて「ありがとね、俺のこと大好きで」と肩を揺らす。

「・・・」

神「(笑)」

サ「二人ってそんな感じなんだね」

宮「どういうこと？」

サ「いや、私二人がイチャイチャしてるところ見たことなかったから」

「いや、してないよ！」

慎「あー確かに」

宮「まぁ顕嵐とサクラちゃんに比べればしてない」

顕「は？」

玄「みんなが知らないだけでこの人たちヤバいからね？」

「玄樹、誤解生むから止めてくれる？」

人前では・・・そんなダイレクトにしてないし。
そういうのは二人だから楽しいのに。

宮「でも、なんかさいつも目でイチャイチャしてない？」

神「え？(笑)」

宮「よくお互い見てるなって思うんだけどね、俺は」

それはちょっとそうかもしれないけど。

玄「それダイレクトにイチャイチャされるよりムカつくよね？」

「・・・」

神「(笑)」

イチャイチャトークもそこそこに、みんなたくさん食べてお腹がいっぱいになったのかまず最初に顕嵐が眠そうにあくびを零した。反対に、玄樹や慎ちゃんはまだまだピンピンに起きててちゃかちゃんやじんと一緒にカードゲームを始めた。それを見て、そのタイミングで寝る前の支度を済ませていつでも寝れるようにした。

寝室に入って今まで消したままのスマホの電源をつける。
ついて間も無くメッセージの通知が溢れかえるくらい入ってくる。

その中に、みゅうさんの名前があった。

「・・・、」

いろいろ考えることがあって、それから目を逸らすようにまた電源を切ろうと電源ボタンを押そうとしたその瞬間、「A」と小さく呼ばれる。

神「なにやってんの？」

「ううん、戻ろうと思ってたとこ」

そう答えた私に彼は笑って「みんな寝ちゃったけど？」とリビングを指差した。