StLtH22 (ページ14)

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そして、3日目の朝。
朝からシトシトと降ってた雨が止んできて、じんのお腹に腕を回しながらまだまだ起きそうにない彼の顔を眺める。

鼻筋綺麗...。
じんはただカッコいいのではないんだよな。

なんというか、特に何を見て「カッコいいな」って思うわけじゃないし、いつも「カッコいいな」って思わせてくれるものがあるわけじゃないけど。

彼の顔ももちろん、真っ直ぐな瞳とか、清潔そうな髪型とか、スタイルとか。

じんを作り上げるすべてがあって「カッコいい」と思うんだけど・・・って私何真面目に考えちゃってるんだろ。

「・・・(笑)」

寝顔はぶちゃいくかな。

「かわいい、」

愛おしいのメーターが満タンだよ、なんて。
一人で寝顔を独占して、起きないかななんて思いながら腕を触ったり手を握ったりするけど少しくぐもった声が聴こえて動いたな、って思ったら腰を引き寄せられて頭に顔を擦りよせられた。

「ふふ(笑)」

神「んっ、なに」

「あ、おきた？」

神「・・・うるさぃ」

「え～(笑)」

耳元で「Aちゃん、シッ」って言われたと思ったら彼は私の後頭部を抱いて鼻を寄せて気持ち良さそうに呼吸をした。

「いい加減起きようよ(笑)」

神「ん～・・・」

「ねえ(笑)」

背中をポンポンと軽くと彼の口角が上がって、口を尖らせたと思ったら頬にキスされて「ああ、今日はちょっとめんどくさいモードかもな」と苦笑いした。

神「俺模様替えしたいんだよね」

「模様替え？」

一緒に顔を洗って歯磨きしてたら顔をタオルに当てたじんがそんなことを零した。

神「IKEA行こうよ」

「いいけど、部屋の模様替え？」

神「そ。色々弄りたかったし」

「うん、いいよ。手伝う。」

神「良かった(笑)じゃ、着替えてきまーす」

「はぁーい」

嬉しそうに頬を緩ませて洗面所から消えていくじんを見つめて目を細めた。

「姫ちゃん楽しいですか？(笑)」

じんが運転する中、助手席で姫を膝の上に乗せてそんなことを問いかけると嬉しそうに尻尾を振りワンッ！って吠えた。

「そっか楽しいのか(笑)」

神「ふふ、姫暴れないで(笑)Aが痛いから」

「大丈夫だよ(笑)」

久しぶりの外にテンションが上がってるんだろう。私もじんもそこまでインドアじゃないのにわざわざ丸二日もすることないのに家に籠ってたと思うなんだか不思議で。