StLtH20 (ページ41)

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「そっかー」

エ「あ、そうだ！」

もうすぐ海行くじゃん！水着買いに行かない？とエリちゃんが目をキラキラにして聞いてきてサクラちゃんがすかさず「うん、いいよ！」と返事をする。

エ「Aちゃんも行くよね？」

「うん、一緒に行く」

サ「オッケー、じゃあ来週どう？」

「うん、大丈夫。」

エ「じゃあ決定ね！」

涼「俺も行きたい」

エ「荷物係するならいいよ」

涼「え～！」

女子会だから男子はダメですー！とエリちゃんが言うと、サクラちゃんが何かをパッと思い出したように「うちでお泊り会しよう？」と首を傾げた。

「楽しそう(笑)」

涼「それは俺も行っていいやつ？」

エ「だめに決まってんでしょー！涼ちゃんはお留守番！」

海一緒に行くの許可したからそれぐらい我慢してよね！とエリちゃんが声を上げると、

エリちゃんのケチ！と彼が口を尖らせる。

「仲良しだなぁ」

サ「だね」

いいなぁと思って口角を上げて、出来たばかりの小さな楽しみをスケジュール帳に入れた。

涼「エリちゃん、お腹空いたからなんか作って」

エ「えー、カップ麺でも食べなよ」

涼「やだよ、飽きたもん」

二人兄弟で年がそんなに離れてないのもあるのか割と近い距離で接するエリちゃんと涼くんを見ているとお兄ちゃんを思い出す。
お兄ちゃん、パパになる準備頑張ってるのかなぁ。
夏休みに入ったら遊びに行こう。
なんせ、海に行く以外予定ガラ空きなのだから。

「・・・本当はアメリカ行くはずだったのになぁ」

３人で。

サ「うん？アメリカ？」

「ううん、なんでもない」

去年のスケジュールを見返すと、今年の自分は本当につまんない人間みたいだ。
後悔しても、仕方のないことなのだけど。