StLtH20 (ページ24)

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涼「そっか、別れたばっかりなのか～。じゃあ、最近は暇なの？」

「えっ」

エ「涼ちゃん、このお姉さんは年下興味ないからね」

涼「えー、残念ー！」

エ「でしょ、Aちゃん？」

「あっ、えっと・・・」

エ「Aの付き合ってた人完璧な人だったし涼ちゃんには無理だよー」

「・・・、」

涼「ふーん。そーなんだ」

彼は数回頷くと、上目遣いで私を見て「・・・まだ好きなの？」と口にする。

「・・・っ、」

答えられない私に、サクラちゃんが「そんなこと聞かないであげて？」と慌てて口にしたらエリカちゃんは私の表情を見て眉を下げた。

エ「そんな顔するなら会いに行けばいいのに」

「・・・、」

サ「・・・。」

エ「Aちゃん辛そうに見えるよ」

「そんなこと、」

どう返していいか分からなくて困ると、涼くんが「エリちゃんだって人のこと言えないよー？」と笑った。

エ「うるさいなっ」

涼「夜な夜な泣くくせに」

エ「泣いてなーい！うるさーい！」

涼「あはは、困ったお姉さんたちだな(笑)」

そんなに思われて元彼さんたちが羨ましいですよー、とふざけたように笑う彼に苦笑いすると彼は「素直になりなって」と知ったような口調で言うからエリカちゃんに「うっさい、ガキ！何も知らないでしょ！」とバシバシ叩かれていた。

彼は「イタイ！イタイ！」と声を上げながらヘラヘラ笑ってて、憎めない子だなぁとやれやれと首を振る。

さすが、エリカちゃんの弟。

なんだかんだでいい子そう。

イケメンだしきっと学校でモテるんだろーな、ってそんなことを考えながら仲良しな二人のことを見ていた。

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「萩ちゃん、」と声をかけるとテレビを見てた彼は「ん？」と返事をした。

「昨日ね、エリちゃんに会ったよ」といえば彼は落ち着いた顔で「・・・そ、」と頷いた。

別れてから一週間ほど経つのだろうか。

萩ちゃんは、あの日エリカちゃんに会いに言った次の朝に帰ってきた。

諦めたような顔で「・・・別れたよ」という姿は私まで胸が痛くて、それに「俺が悪いの」っていうから私は何も言えなかった。

「えっと、涼くんも居てね。すごく楽しそうにお話してたよ」

萩「へー、そっか」

少しクスッと笑って彼は「エリカが楽しそうに笑ってんならいいよ」と寂しそうな顔をして遠くを見た。