StLtH20 (ページ23)

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エ「ていうか、涼ちゃんはなんで着いてきたの？」

涼「あのねえ、あなたの彼氏が・・・」

エ「あっ！元！つけて！」

涼「そう、元彼氏さんからちゃんと見とけって」

エ「は～～？何よ、私あなたのお姉さんなんですけど？」

「・・・、」

サ「・・・、」

涼「だってしょうがないじゃん、エリちゃんめっちゃ世話やけるし」

もう少し経ったら夏休みだし、家に居候するからね？って涼くんが言えばエリカちゃんは「んも～」と呆れた顔をした。すごいな、この人たち。

着いていけない私はひたすら黙るしかなくて、しばらくすると注文を取りに来た作間くんと涼くんがしゃべり始めてサクラちゃんが興味津々な顔をする。

サ「作間くんのお友達なの？」

涼「あ、作ちゃんっすか？そうっすよ」

サ「そうなんだ、、、」

タルーレの推しがやっと作間くんに決まったサクラちゃんの最近のタルーレ出没度は計り知れなくて、私にも週１で「タルーレ行こう？」という連絡がやってくるほどだからそれぐらい作間くんに興味があるのはわかってたけど。

涼くんが作間くんの友達だとわかった瞬間、めちゃくちゃ質問するサクラちゃんをクスッと笑って「ねえ、顕嵐が怒っちゃうよ？(笑)」と口にすれば「あらんには内緒！」と人差し指を立てた。

「内緒、って(笑)」

タルーレのことだしすぐバレるだろうと、くすくす笑ってると涼くんが「悪いお姉さんだなぁ」と低い声で口にして首を傾げた。

「・・・っ！？」

サ「えっ、どういう意味」

涼「彼氏に内緒って悪いでしょ？(笑)」

「悪いお姉さんだなぁ」のトーンに私とサクラちゃんが呆然としてると、彼は「こっちのお姉さんは？」と私を見つめた。

涼「カレシ、いるの？」

真っ直ぐな視線で射抜かれて思わずハッとして「いっ、今はいないよっ」と口走る。

サ「ちょっと前にね、別れたばかりで」

「あ、うん・・・」

涼「悲しい顔。大好きだったんだね？」

私の顔を覗き込んで子犬のような目で眉を下げてそういうから、思わず目をそらしてしまった。

この子、なんかすごい。