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Shori Side
勝「予定通り別れたんだって?」
俺がそう口にすると玄樹は「みんな知ってたとか何?なんで俺だけ教えてもらえなかったの?は?」と怒っては俺を見上げた。
勝「まあ、怒んなよ」
玄「紫耀もじんぐーじも信じらんない!」
勝「まあ、二人が決めたことだし」
玄「まじ意味わかんない」
勝「・・・」
玄「今度会ったら二人まとめて怒ってやる」
勝「(笑)」
ぷくーっと頬を膨らませて「なんで勝利は知ってるわけ!」とテーブルを叩いて首を傾げる。
勝「まあ、嫌われ役かったんで」
玄「俺でよかったじゃんそれ!俺ずっと同じこと思ってたし!」
勝「お前は仲良くなりすぎて情が・・・ってあいつらが」
玄「・・・最低」
みんな最低!もう知らないもん!とコーラを啜ってハンバーガーを手にする。
その姿に苦笑いすると俺は「まあ、Aは元々紫耀の彼女でしょ?」と玄樹に問いかけた。
勝「そこのところ、昔にはっきりさせとかなかったから」
そりゃあ紫耀だって、親友に彼女とられて嫌な気持ちになるでしょ。って小さくいうと玄樹は遠くを見てから「あのさ」と真っ直ぐ俺を見た。
玄「だから何?俺にとってAは最初から紫耀の彼女じゃなくて神宮寺の好きな人だけど?」
アーモンド色をした人形みたいな目が俺を捉えてキラッと光る。
玄「じんは最初からAが好きだった」
勝「・・・」
玄「奪っちゃえば?って言ったのも俺」
勝「へえ」
玄「気にしすぎなんだって」
玄樹はそういうと「俺だったら付き合ってるその時に余裕で奪いに行くけどね」と気怠そうに呟いた。
こわ。
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作者名:愛美 | 作成日時:2019年3月10日 20時