検索窓
今日:1 hit、昨日:23 hit、合計:63,504 hit

PAST VIー6 ページ48

一ヶ月も経てば、一緒にいるのに慣れてきて。

じんを見ながら「この人、本当に一ヶ月ずっと一緒にいてくれて約束を守ってくれたんだ」って密かに思う。

そんな時、いわちと一緒に話をした。




玄「元気になった?」

「あ、いわち・・・」

玄「その呼び方やめてくんない?」

「ごめん」



申し訳なくなって俯くと彼は上から「本当めんどくさ」とため息を吐き「そろそろじん返してよ?」といってきた。




「・・・、」

玄「・・・ウソ、俺も入れて」

「え?」

玄「二人だけで楽しい事しすぎじゃない?」





俺も入れてよ!と女の子がするのよりも可愛く首を傾げると「いいでしょ?」と少し強引に言ってきた。




「・・・うん」

玄「なにそれ、嫌なの?」

「いや・・・うーん」

玄「悩むの?最低なんだけど」




言っとくけど、俺の神宮寺だからね!とわけのわからない事を言うからクスッと笑うと玄樹は真顔になって「可愛くないんだけどっ」と照れたように顔を背けた。





「私の事、嫌いなんじゃないの?」

玄「うん、嫌い」

「・・・。」

玄「むかつくけど、じんがAのこと放っておけないから」




俺はじんのお手伝いすんの。っていうと「だから、俺もお前のことみとく」と言ってきた。

めっちゃドヤ顏で。







いわちまでもが私のことをそんなに考えてくれるとは思えなくて。





「・・・何で、そんな人に優しくなれるの」

玄「・・・」

「私だったら同じことできない」




そういえば、彼は少しの間黙って私を見つめると「優しくしてもらったから」と真っ直ぐ私を見た。

PAST VIー7→←PAST VIー5



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (91 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1752人がお気に入り
設定タグ:愛美 , 森田美勇人 , 7ORDER   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:愛美 | 作成日時:2019年3月10日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。