StLtH11 (ページ8)

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☆★☆☆

sakura side

ふぅ、と息を吐いて部屋を出て行く顕嵐の裸の背中を見つめた。

時計は正午を指し、空腹でどうにかなりそうだ。けど、怠い。起きる気力がない。

サ「20歳になっちゃったな、」

お酒解禁。一緒に飲む人居ないけど。
煙草解禁。吸わないけど。

サ「こんなだらけてる誕生日初めて」

スマホを手繰り寄せて、電源を入れれば溢れる通知。きっとそれは愛されてる証拠。

そしてラインを開くと来ているバースデーメッセージ。

サ「あ、」

ちゃかちゃんからメッセージが来たのは0時ぴったり。

溢れる笑みを抑えて、それをタップすると出てきた文面はスクロールしないと全部読めない。

サ「長(笑)」

ちゃかちゃんにありがとうの返事をしたら数秒もしないうちに既読が付いてスタンプが送られてきた。いろいろすごいこの子。

んー！と声を上げてベットから起き上がって部屋を出ると昨日のこと思い出す。

昨日のイブはちょっとオシャレな場所ご飯食べて、約束していた夜景を見に行って、0時になって顕嵐がお祝いしてくれて、その後はふっつーにいちゃいちゃして。

思い出すと嬉しくてニヤけそうになるけどこんな所を顕嵐に見られたら盛大に弄られるから、ちょっと後ろを確認してから「んふ、」と声を零した。

サ「楽しかったなぁ」

お腹が減ってたから暫くコンフレークを食べながらテレビを見て、「顕嵐ってばシャワー遅くない？」と思いながらリビングで静かに待ってると急になったインターフォン。

誰だろう、と思いながら出ると宅配便のお兄さんだった。

送られてきた荷物はパパからのバースデープレゼントで嬉しくてワクワクしながらリビングに戻ろうとしたら、またもやインターフォンが鳴り響いた。