528 ページ39
謙「・・・キノコだらけ・・・、なにこれ北斗嫌がらせ!?」
風「(笑)」
謙「リリカ、キノコ嫌いだよね?」
風「うん、でも大丈夫(笑)」
北「そ、大丈夫だからこれぐらい」
「アイツ、美勇人の前だったら毒でも飲むよ」と北斗は素っ気なくそういうとまた厨房の奥に引っ込んだ。
謙「マジかよ〜」
苦笑いした安井はそれをリリカのところまで運んで「はーい、北斗からー」って自分に被害がいかないようにわざわざ北斗の名前を出す。
キノコだらけのパスタに完全に目が死んでるリリカだけど、次の瞬間「わー、おいしそー!」って言いながら思いっきり厨房を睨みつけていた。笑顔で。
風「バカリリカ、(笑)」
本当アホ。
美勇人の前でイイ女演じてばっか。
俺の前だったら「風磨が食べてー」って俺に全部押し付けるし、キノコあるもの頼んだらまず蹴られるし。
なんで、そうやって、イイ女になろうとすんのかな。
風「・・・それでも見てくんねーよ、アイツは」
今まで、そう何回も言いそうになったけど。
美勇人といるリリカが、あまりにも楽しそうで。
風「・・・」
本当にお節介なおにーちゃんなんだよな、俺。
風「リリカが泣いたら、今度こそぶっ飛ばそうかな」
そう呟くと、いつの間にか厨房の小窓から顔を出していた北斗が「賛成」って俺を見て微笑んだ。
1303人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:愛美 | 作成日時:2018年1月23日 12時