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相「名前、なんていうの?」
美「あ、森田美勇人です」
相「みゅーとね。今日はありがと!」
美「あ、いえ・・・」
相葉さんは綺麗な微笑みを見せると「今年は、応募したの?」って聞いてくるから「はい、書類審査はもう通ってて」と告げる。
相「ふーん。楽しみだ(笑)」
美「え?」
ビックリする俺に彼は「俺、そのコンテスト呼ばれてるんだよね」と言うと「どんな服作るか楽しみにしてる」と俺の肩にぽん、と手を置いた。
美「あ、はい、ありがとうございます・・・。」
七「(笑)」
相「じゃあ、俺あっち行くねー」
彼はまた満面の笑みで笑うとしめと俺に手を振って、呼ばれた方に歩き出す。
美「・・・、」
七「びっくりした?」
スタスタと他のテーブルに歩いていく彼の背中を呆然と見つめる俺にしめがそういうと、俺は「しめあの人と知り合いなの?」としめを見下ろした。
七「まぁね」
美「あんな有名人どこで知り合うの、」
七「色々(笑)」
ふふ、と笑うしめだけど謎すぎて苦笑いすると、「お腹空いたでしょー」と料理が並べられているテーブルへと歩き出した。
七「お前、モデル探してるって言ったよね」
美「うん」
七「俺も誰かいねーかなーと思ったんだけど、去年と同じように自分の目で見なきゃわかんねーよなと思って今日連れてきた」
美「そう、」
七「わかってると思うけど、相葉くんは有名なデザイナーだから今日のバースデーパーティーいろんな人がくんの」
美「うん」
七「有名モデルから、無名のモデルまでいるよ」
美「あぁ・・・」
しめはキョロキョロと視線を動かして「ほら、あそこ」とフォトブースを指差す。
七「あそこにいる女の子たち、多分インスタモデルとかサロンモデルとか」
美「・・・あぁ」
七「無名モデルくらいなら仕事依頼できるでしょ」
俺は「うん」と頷いてそこに目を向けた。
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作者名:愛美 | 作成日時:2018年1月23日 12時