521 (today's) ページ32
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Myuto Side
ーback to クリスマス・イブー
一つため息を吐くと、思い出すのはAの笑顔で。
今日彼女は大切にすべき彼と一緒に笑い合ってるのかな、なんて考えては胸の違和感を掻き消すのに必死で。
俺、なんで自分のこと見てくれない女を好きなんだろうな。ってまた思ってしまう。
美「ばかだな」
自分でもそう思うくらい。
俺は、好きだったりする。
ーみゅうさん!
あの可愛い笑顔で俺を呼ぶ姿が、堪らなく愛おしくて。
ー・・・私って、人に甘えてないと生きていけないみたいなんです
切なそうに瞳を揺らし零した声に、堪らなく苦しくなる。
美「・・・、」
見上げたイルミネーションを、もう綺麗だとは思えない。
美「Aの所為だよ、」
そう小さく呟くと、「みゅーと!」と声がしてそっちに目を向けた。
「よ!」と笑ったしめは「こっちこっち」と俺を引っ張る。
美「ねぇ、どこ行くの?」
七「行けばわかる!」
ふふっと笑った顔に何も言えなくなって、黙ってついて行くとしめはとある有名ホテルのエントランスに入っていった。
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作者名:愛美 | 作成日時:2018年1月23日 12時