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そして…
12月25日、am8:00 ータルーレ・地下ー
ぼんやりと目に映る目の前の歪んだ景色と、酒の匂い。
回らない頭でここがバーだと悟り勢いよく起き上がった。
樹「っ〜!!マジかよ〜!(泣)」
最後の記憶は4時前。
「クリスマスイブ=カップルの為の日」という方程式を全面で否定してた真田佑馬氏と篠崎ミホコ氏の討論会が繰り広げられて、挙句の果て意見が割れて口論になってた所までの記憶しかない。止めるの大変だったな。
仲良く寄り添い合って寝てる大我とミホコさんの前を静かに通って、誰がまだこのバーに居るのか確認をする。
酔い潰れたあとのさなぴーと風磨は豪快にソファーの上で寝っ転がってて。
北斗はカウンターで腕を枕にして寝てるし、その横にはリリちゃん。
よく呑んでたよなぁ。
そして「あれ?」とバーの中を見渡すとジェシーの姿だけが無くて。
あいついつ帰ったんだろう、と思いながら「なんでこんなに荒地みたいになってんだよー」とめちゃくちゃなテーブルの上を見つめてため息を吐いた。
どれから片付けよう...と困ってると階段から足音と聞き慣れたバカップルの会話が聞こえて「ヤベェ、」と思った時には...
ハ「樹くーん、、、、、ってはぁ!?!?」
ハルさんがバーを見渡して顔を歪ませた。
ハ「なにこれ!めちゃくちゃじゃん!」
謙「派手にやったね(笑)」
ハ「樹くん大丈夫だった!?」
謙「片付け大変だなぁ」
ニコニコデレデレの安井に対してズカズカとバーに踏み入れては「なにこれ!?」と声を上げるハルさん。
樹「なんか...安井ご機嫌だね」
謙「んふふー、楽しかった〜♡」
樹「はいはい、良かったね」
顔が緩みまくってる安井はそのまま北斗がいるカウンターまで歩いて行き呑気に「ほっくーん起きてー」と肩を叩いてる。
樹「、、、きもい」
相当楽しかったんだな、と何かを想像してしまったけど俺の女神様が穢れるからやめとく。
またため息を零して、ハルさんを見つめると「ミホコ起きろー!!!!!」と思いっきり怒鳴った。
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作者名:愛美 | 作成日時:2018年1月23日 12時