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Juri Side
樹「タルーレでのクリスマスに慣れちゃったな」
大我「な」
クリスマスイブの午後3時、タルーレに寂しい男二人。
今日は安井がいないから午前営業だけで。
すっかり人が居なくなったタルーレのソファーで大我と雑談。
タルーレの表では可愛くサンタのコスプレをしてケーキを売っている浮所と那須くんを眺めて、「そろそろ夜の準備しよう・・・」と立ち上がるとそこに「樹くん、これお願ーい」という声が聞こえた。
北斗の友達でパテシエ志望のリリちゃんがそう言ってケーキの箱をカウンターに乗せると「なんでこんなに売れるの？もうターゲット達成しそう」と嬉しそうにそれにキラキラした目を向ける。
リリちゃんに「うきなす効果！」と表でお姉さん達を惹きつける二人を指さすと「あぁ、なるほどね！作り甲斐ある！」と張り切ったように「北斗ー！頑張るよー！」と中へと戻っていった。
樹「大我、それ表まで運んで」
大我「ヤダ寒いもん」
樹「じゃあ夜の準備して」
大我「面倒くさい」
樹「・・・」
そんな大我に何言っても無駄だといつもの如く深いため息を吐き、ケーキの箱を表に運ぶ。
浮「めっちゃお客さん来る！ビックリ！」
樹「お前らのおかげだよー」
浮「めっちゃ楽しい」
樹「はい、これね。あとは？」
中から持ってきたケーキをそこにおいて那須くんから渡された紙を貰う。
樹「お前ら今日良かったの？全然俺らがサンタさんやったのに。彼女とデートとかいいの？」
那「いないんで(笑)」
浮「右に同じく」
樹「今日はタルーレに独身しかこないな(笑)」
浮「俺早く彼女欲しいなぁ」
樹「俺も」
浮「出来たら言うんで、樹くんも教えてくださいよ！」
樹「来年は彼女作れるように頑張ろうな(笑)」
浮「はい！」
那「俺、タルーレでバイトするの楽しいからいいや」
樹「そんなこと言ってたら俺にみたいになるぞ？(笑)」
那「あ・・・」
樹「ほらほら、」
浮「ハハッ(笑)」
那「・・・それは遠慮しときます」
「コラ、」と那須くんの肩を叩くと彼は照れたように微笑んだ。
「頑張れよー」と言って中に入って間もなくまたドアが開く音がした。
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作者名：愛美
| 作成日時：2018年1月23日 12時
