223(today's) ページ30
高校生の学校が始まり、怜央くんはブツブツ文句を言いながら登校して行った朝。
私は顕嵐を見て小さくため息を吐いた。
あの夏祭りの日から約2周間。
口数が明らかに少なくなった顕嵐。
みゅうさんから、サクラさんが元カノだという事だけは聞いたけど私は彼女について何も知らなくて。
顕嵐には、何も言えないけどなんとなく顕嵐が悩んでるように見えるから少しだけお節介したくなる。
だけどみゅうさんに彼女のことを聞くのは控えておきなって言われたからそうすることも出来ず、私は顕嵐を見つめて黙り込んだ。
美「A」
「はい?」
美「Aが家空けるの明日だっけ?」
「はい。」
みゅうさんがうんうんと頷いて「じゃあ、バイト行ってくる」と私の頭を撫でた。
「いってらっしゃい。」
ふわっと笑ったみゅうさんは手を振って家から出て行った。
そしてまた変わったことが一つ。
翔「〜〜♪」
「、、、」
佑「、、、」
謙「、、、」
ダイニングに鼻歌をしながら入ってきたモロ先輩。
翔「おはよー♪」
定位置に座るとご機嫌な様子で手を合わせてご飯を食べ始める。
モロ先輩は、最近怖いぐらいご機嫌。
良いことがあったのか、ずっと楽しそうにしていて。
佑「あのさ。」
翔「ん〜?♪」
佑「、、、」
謙「俺、聞かない方がいいと思うな。」
佑「そうだね」
「モロ先輩、」
佑「A?!」
謙「やめとけって(笑)」
翔「なにー?」
「あの、聞いてもいいですか?」
翔「ん?なに」
「、、、いいことありました?」
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作者名:愛美 | 作成日時:2017年9月10日 3時