StLtH5 (ページ16)

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ミレイちゃんは「翔希先輩、行きましょ？」と俺を呼んでじゃあ、交番行こうか。と歩き出す。

レオンくんが不安にならないようにずっと喋りかけてて、時々俺に話を振ったりして。

分かんないけどすげー可愛くて。

もう4年以上も彼女を知ってるのに、今更？と自分に突っ込む。

ああ、俺ダメかもしんねぇわ。

そんなことを思いながら、レオンくんに「学校楽しい？」と聞いてみたらガン無視された。

翔「え？俺嫌われてんの？」

「レオンくん、お兄ちゃん優しいよ。
お話ししてあげて？」

ミレイちゃんが眉毛を下げてそういうと「楽しい」と素っ気なく返された。

翔「そっかー、何して遊ぶの？」

「おにごっこ。」

翔「へー、好きな女の子は？」

「いないし。」

少しだけムッとして「うるさい！」とお腹を叩かれた。

翔「ふーん(笑)」

「きもちわるい。」

翔「気持ちわるくねぇーよ！」

「翔希先輩、子供に嫌われるタイプなんですか？(笑)」

翔「嫌われるっていうか舐められるタイプだよね(笑)」

「ふふ(笑)」

翔「まぁ別にいいよ(笑)」

そうやって俺とミレイちゃんが話してると下からミレイちゃんの浴衣をぐいって引っ張るレオンくん。

「あ、なに？」

「お姉ちゃん、レオンとお話して？」

「あ、うん！」

ミレイちゃんがそう返事すると嬉しそう笑ってミレイちゃんに抱きついて俺を見る。

「お兄ちゃんばーーーーか！！」

翔「なんだよ(笑)」

焼きもちか(笑)

それからずっと一瞬たりともミレイちゃんと手を離さず、懐かれたミレイちゃんは最終的にずっとレオンくんと喋ってて時々申し訳なさそうに俺を見て、苦笑いする。

昔から気遣いが凄い子だったし、今更なんだけど、優しくていい子だなって思って。

レオンくんと手を繋ぎ笑ってるのを見て「良いママになるんだろうなぁ」と微笑んだ。