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「好きです。」
真っ直ぐに伝えられるその言葉。
「え？」
当然のように意味がわからなくて、
ミレイちゃんが俺を好き、、、？
まじで？と聞こうとした瞬間。
「ママーーーーーッ！！！！(泣)」
と男の子が俺のすぐ側で泣き叫んでいた。
ちょ、タイミング悪いから。
優しいミレイちゃんがその男の子に気付くすぐさま立ち上がってその子の前でしゃがんで「どうしたの？」とその子の手を握る。
やべぇ。
こんな状態なのに、優しい顔をしてる彼女が凄く素敵に見えた。
翔「迷子になったか？」
「う、うるしゃい...」
は？
思いっきりガン飛ばされた....
「僕、お名前なんていうの？」
ミレイちゃんが首を傾げて、優しく問い出す。
女神か。
「レオン。」
翔「げっ。」
ながつじゃん。
しかもよく見ると髪型そっくりだし。
「レオンくんかー、何歳かな？」
ミレイちゃんがレオンくんの手を握ったままそう訊くとレオンが手を離して「なな！」って両手を見せる。
「ママとはぐれちゃったの？」
「うん、、、ママ、、いなくなっちゃた」
「そっか、大丈夫だよ。お姉ちゃんが一緒に見つけてあげるからね。」
立ち上がったミレイちゃんははいっとレオンくんに手を差し出して微笑む。
安心したような顔を見せてミレイちゃんの手を握ったレオンくんは俺を見上げてドヤ顔をして見せた。
なんか、ムカつくんだけど！
しかも、ながつにしか見えないし！！
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作者名：愛美
| 作成日時：2017年9月10日 3時
