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「どうしよ...」
何回も電話をかけてるのに、出てくれない。
困ったな。
翔希先輩のことだから探してくれてるのかもしれない。
一回ベンチに座って、翔希先輩にメールを入れた。
はぁ、これで合ってるんだろうか。
流石にもう4年も経っていて見向きもされなくて。
今日こそは!って思ったけど...
これでいいのかな。
私は、翔希先輩を好きな自分に満足していたのかもしれない。
だから、告白も、大したアクションも起こさずに周りの塀ばっかり気にして。
肝心の翔希先輩には触れられなくて...
私、本当に翔希先輩と付き合いたいのかな。
翔希先輩と付き合ったら?のことなんてあんまり考えたくなくて。
というか、考えつかなくて。
私は、ただ笑ってる先輩が好きなだけで。
ずっと、笑ってる翔希先輩見てたいんだ。
だから、付き合うとか...
考える前に頭がパンクしちゃう。
まず、翔希先輩は私を好きになってくれるのか?
だよね...
でも、どうせ当たって砕ける運命なら...
翔希先輩としたいことを、したっていいのかな...
そんなこんな考えてると、下駄の足音が聞こえて「翔希先輩?」と顔を上げた。
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作者名:愛美 | 作成日時:2017年9月10日 3時