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え?ついに俺のターンだって?
あ、来ちゃったかぁ〜
この諸星翔希のターン来ちゃったか〜
いや、ね?
顕嵐の壮大なラブストーリーの後に俺って!
どっかの小娘が俺を残念キャラにたいだけにしか思えないんですけどー!!!
脳内お花畑だからってなんでもしていいと思うなよーー!!!
なんて、ね。
まぁ。でも?
それが俺、なんだよな。
三枚目キャラで、ノリがよくて、ムードメーカーで?
それが、俺らしい。
それでいるのもちょーっと疲れるんだよね。ウソウソ。俺はいつだってハッピーだよ。
でも、ちょっとだけ俺の話を聞いてほしい。
俺は大学ではそこそこ優等生で。
有難いことに教授のアシスタントなんてやらせてもらったり。
亀の研究では何回か論文が評価されたりと、学業の面では安泰でこのままいけば就職も上手くいく予定。
幸いなことにシェアハウスの同居人達は楽しい人たちばかりだし、
研究室のメンバーは気さくで毎日が楽しいし、不満なんかない。
学業も、プライベートも、順調なはず。
ただ俺には一個だけ憂鬱の種がある。
それは、いつまで経っても俺の役どころは「友人A」だということ。
詳しくいえば、俺には中学時代からの同級生のたくたく拓人こと寺西拓人という腐れ縁で、高校、大学、そして大学院でも一緒な大切な親友がいる。
憂鬱にさせる唯一の悩み、それが「好きになった女は必ず寺西を好き」だということ。
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作者名:愛美 | 作成日時:2017年9月10日 3時