StLtH2 (ページ9)

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「みゅうさんお願い戻って、足着くところでいいから」

美「えーやだー(笑)」

「、、、」

こんなに意地悪されると思わなくて溜息が出る。帰ったら飯抜いてやる。

パッを手を離す。

美「え、A？」

波に飲まれながらも戻ろうとするが、また逆戻り。苦しい。泳げないと息の仕方もよくわからないから酸欠になりやすい為に目に涙が滲む。

怜「ははははっ！(笑)」

顕「だせーの(笑)」

美「Aさん、自力で戻るなんて無理ですよ」

私の肩を掴んで自分の方を向かせるみゅうさん。

美「え？泣くほど？！」

酸欠で息切れしながら苦しくなってるから涙が出てるだけなんだけど勘違いしたみゅうさんはパニック。このポンコツが。

美「あ、上がろう！上がろう！」

ぎゅっと私を掴んで、そそくさと上がるみゅうさん。

泣いてる理由否定しないでよかった。

足がついて、安心したから、みゅうさんの腕を振りほどき1人で浜辺まで走る。

美「えー、なんなの！」

浜辺まで戻ってさなさんの元へ行くと「大丈夫だった？」と訊かれる。

そんなさなさんの横に座って「あの人達最低、」と3人を睨んだ。

顕「いやーごめんね(笑)」

「悪いと思ってないでしょ」

美「でも俺放してないからね？」

「、、、」

佑「お前らなにしたの(笑)」

怜「でも、楽しかったでしょ？」

それはそうだけど、と口を噤むと謙さんがカキ氷買おっか！と笑った。

翔「美味いー♡」

怜「ヒャアア！(笑)」

オレンジのカキ氷を掻き込んでキーンと頭を抑えて遊ぶモロ先輩と怜央くん。

楽しそうでなにより。

静かに黙々と食べるさなさんと謙さんに挟まれてカキ氷を食べる。

絶対ここから一歩も動きたくない。

もうこの二人以外信用できない。

みんながカキ氷を食べ終え、海で遊び疲れたし、そろそろシャワー浴びる？とみんなが席を外した。

久しぶりの海の夕日を見て「来てよかったなぁ」なんて思った。