StLtH2 (ページ43)

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その夜。

バタン＿

さっきまでテレビを観てたみんなが部屋に戻った12時過ぎ。

キッチンで水を飲んでたら玄関が閉まる音がした。

「あらんかな、」

まだ帰ってきてないのは顕嵐だけだったからリビングのドアを開けてチラッと覗くと頬を真っ赤にして、口が切れてる顕嵐がいた。

「どうしたの？！」

ビックリした私がそそくさと彼の元へ行くと

そんな私を睨んで「うるせーよ」と零す。

顕「みんな起きんだろ、」

「、、、手当しなきゃ、」

顕「いいーって。」

「ダメだよ。」

ハァァ、とため息を零した顕嵐が私を無視してリビングに入っていく。

ラグに寝転んだ顕嵐の元に必要なものを持っていく。

「顕嵐、こっち向いて？」

顕「、、、」

「顕嵐」

顕「あのさー、」

「ねぇ、何があったの」

顕嵐「女に打たれた」

「え？」

驚いて私がそう言って顕嵐の口元に触れようとするとその手をパシンと払った顕嵐が「彼女面すんじゃねーよ、」と私を横目で睨んだ。