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「私も遊びてー」
顕「どっかいく？」
「テストが終わったらね」
顕「海行こう」
「みんなで行こ」
ちぇ、全然デートに連れねぇじゃんと眉を潜める。
「顕嵐とデートなんか嫌だよ」
顕「はぁ？俺とデートなんかめっちゃレアだかんね？」
「顕嵐とデートするならみゅうさんとドライブがいい」
この前、何気に凄く楽しかったからまたしようねって言ってくれて。
私がそういうと顕嵐は「最近みゅーとくんに会いたいばっか言ってるよな、お前(笑)」と私を見下ろす。
「顕嵐もでしょ？」
海人くんのダンスを観に行ったあの日からみゅうさんは学校とバイトが忙しいのか全然会えなくて2日前にお風呂上りのみゅうさんをチラッと見てそれ以降会ってないから少なくとも私と顕嵐と怜央くんは「みゅーとくんに会いたい会いたい！」と3人で言ってたんだけど。
顕「俺会ったら絶対噛まれるからやだ」
「よくやられてるよね(笑)」
顕「あれ結構痛いよ？」
「見てて分かります(笑)」
アイスを食べ終わった顕嵐がパックをラグ上のミニテーブルに置く。
それを見つめて食べ終わったら勉強に戻らなきゃと溜息を吐く。
そしたら顕嵐も息を吐いてそのままバタンと私のベットに寝転んだ。
「ちょっと！」
顕「いい匂いー」
目を瞑った顕嵐がベットに顔を寄せる。
「てか顕嵐、お腹めくれてる、」と言おうとしていろいろ色気だだ漏れの顕嵐さんを直視出来る訳ない！と出来るだけそこに目線が行かないように見つめる。
アイスを置いて顕嵐をそのままに勉強にまた手をつけようとして背を向けるとパッと引かれる腕。
顕「どこ行くの」
「どこって、勉強再開しなきゃ」
顕「もうちょっと」
真っ直ぐ私を見つめる顕嵐。
どうした？
縋るような瞳から目線を反らせない。
顕「ねぇ」
「なに」
ずっと見つめあったままで、握られた腕が徐々に熱みを帯びる。
顕嵐「俺と悪いこと、しちゃおっか」
顕嵐から出た言葉に、心臓が飛び跳ねた。
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作者名：愛美
| 作成日時：2017年7月26日 2時
