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美勇人さんの方へ顔を向けると、軽く目が合ってしまったがすぐに逸らされて「なにしてんの?」とリビングに入ってくる。
その後にお風呂上がりの萩ちゃんが牛乳を持って謙さんに凭れかかるように座る。
「重〜」という謙さんを視線だけ見上げてニコッと笑う。・・・カップルか。
顕「今Aが怜央に勉強教えてた」
美「へーすごー」
顕「のを、みんなで見てた」
美勇人さんはふはっと笑うと顕嵐アイス貰うわーと抹茶味のそれを取り出した。
顕「いいよー」
怜「なんで俺にはくれないの?!」
顕「お前に一回許可したら俺のアイス無くなるだろ」
怜「無くなんないよ!」
ぶーぶーぶうたれてる怜央くんに「ながつも食べる?」とアイスを掬う美勇人さん。
怜「食べる!」
佑「お前が腹壊すよ、それ(笑)」
怜「壊さない!」
謙「絶対ウソじゃん」
「(笑)」
「あーん」とアイスを怜央くんの口にアイスを運ぶ美勇人さん。
ニッコリ笑うと長い歯が見えて可愛い顔になる。
笑うと素敵な人だな。
怜「Aちゃん勉強教えてくれてありがとう!明日ハーゲンダッツ買ってあげる!」
「えーいいよー」
怜「じゃあ、俺とアイス食べにいく?」
「それでもいいけど(笑)」
私がそう言うと顕嵐くんが「じゃあ俺もー」と言い出し怜央くんが「二人でいくの!」と顕嵐くんに舌をべーっと出した。
怜「Aちゃんと二人でデートだもん!」
「いやいや」
よくもまぁ、会って初日の女とデートしたいと思ったよ。
顕「は?お前とAだったら姉弟にしか見えないからね?」
それだったら俺との方がカップルに見えるでしょ?と首を傾げて見てくる顕嵐くん。
だから、私とあなたじゃ釣り合わないから・・・。
目の前で繰り広げられる顕嵐くんと怜央くんの言い合いに若干呆れながら苦笑いするとふと、美勇人さんと目があった。
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作者名:愛美 | 作成日時:2017年7月14日 2時