愛音家 . (ページ19)

今日:21 hit、昨日:0 hit、合計:67,747 hit

18 ページ19

顕「で、今この状況なわけ」

『…そうなんだ』

顕嵐の過去は私の想像しているものをはるかに超えていた。

『顕嵐は…今でもユイさんを想ってるの？』

顕「…わからない、ユイのことは好きだった。だけど今は、違うのかもしれない」

『そうなんだ、とりあえず家帰ろっか』

顕「…え？」

『傷の手当てしなきゃだし、みんなも心配してる』

顕「…うん」

それからはお互い無言で歩いた。

家の前まで着くと顕嵐は立ち止まった。

『顕嵐？大丈夫、帰ろう』

顕「…。」

顕嵐は心配そうな顔をしていた。

『ただいま～』

謙「おかえり～…って顕嵐！帰ってくるのが遅い！」

『とりあえずみんな集めてくれないかな？』

謙「あ、わかった！」

『顕嵐、リビング行こ』

顕「…うん」

『とりあえず消毒して絆創膏貼っとくね』

顕「ありがとう」

みんなが降りて来始めた。

怜「帰ってきたの？！遅いよ！」

翔「ほんとだよ～、心配したんだからな！」

『みんな集まったね、ほら、顕嵐？』

顕「みんな、心配かけてごめん。ただいま」

美「おかえり～！！！」

慧「おかえり、顕嵐」

佑「遅すぎだって笑」

『ほんとにね笑』

顕嵐が帰ってきて一安心。

だと思っていた。