愛音家 . (ページ13)

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あれから何日か経った。

いつも通りの朝。

いつも通りのカフェ。

いつも通りの家。

だと思ったのに。

美「ねぇ、顕嵐いないんだけど知らね？」

『わかんない、また遊び行ってるんじゃない？』

謙「そうそう、そういう歳頃だからね笑」

『いい加減夜中に帰ってきてほしくないな笑』

慧「Aが起きて待ってるのきついからでしょ笑」

『そうそう笑』

佑「ちゃんと寝なきゃ体に悪いよ～」

『やっぱさなくんはおじいちゃん思考だ笑』

佑「うるせぇよ笑」

この日の夜、顕嵐が帰ってくるまで起きとこうと思って待っていた。

朝になってみんなが起き出したのに顕嵐は帰ってこなかった。

謙「…あれ？A、どうしたの？」

『顕嵐が帰ってきてないの』

謙「友達の家泊まったのかな…俺がいるからとりあえずAは寝な？」

『うん、ごめん、顕嵐帰ってきたら部屋に来るように言っといて』

謙「わかった、おやすみ」

『おやすみ』

あれから顕嵐が帰ってくることはないまま日が暮れた。

慧「顕嵐、まだ帰ってないの？」

謙「うん、携帯にも電話入れてるんだけど出ない」

『…』

美「すぐ帰ってくるって、大丈夫」

怜「そうそう！そんな暗い顔してちゃだめだよ！！」

翔「顕嵐が帰ってきた時何してんだって言われるぞ～！」

『ふふ笑そうだね、ありがとう』

その後も顕嵐は帰ってくることはなく1週間が経った。