【実.況.者】それぞれの恋愛【短編集】 (ページ5)

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オカン＆幼なじみ:ksk ページ5

貴女side

こ｢あーもう！また散らかしてる！｣

絶賛こーちゃんオカンタイム中。

私の幼なじみであるこーすけことこーちゃんは私が何かしらだらけていると定期的にオカンタイムに突入する。

でもさ…自分、子供に見られてる訳でしょ？

もう高校生だし、私…こーちゃんのこと…

こ｢あれ？今日はお母さんもお父さんもいないの？｣

『あーうん。二人とも結婚記念日だからって旅行に行った。』

するとこーちゃんは何を思ってか顔を真っ赤にさせて¨お、俺が料理作ってやるよ！¨と言った。

『こーちゃん…うちももう子供じゃないんだからさ…こーちゃんは休んでて？うちが作るから。』

こ｢あっ…うん…ごめん…｣

こーちゃんは何故かがっかりした様子でソファーに座った。

しばらく料理を作っているとこーちゃんがキッチンに入ってきた。

こ｢な、なんか…手伝おうか…？｣

『ううん。大丈夫。』

私は少し不機嫌になりながらも言った。

本当。どこまで子供に見てるんだ…

『…何でそんなに世話を妬いてくるの？』

私の口は自然な流れでそう聞いていた。

こ｢なんだって…言われても…そのー…｣

こーちゃんは言葉を珍しく詰まらせ何かを言いたそうだったので私は大人しく待つことにした。

すると何か決断をしたように目をまっすぐ見て口を開いた。

こ｢Aと話したり馬鹿したり一緒に何かするためのこじつけだよ！

理由を作ってAと一緒にいれる…一つの方法で…

俺はAが好きなんだよ！｣

『こ…こーちゃ』

¨ギュッ¨

こーちゃんはいきなり私を抱きしめた。

こ｢返事聞きたくねぇよ…この関係が壊れるのは本当は嫌なんだよ…｣

『こーちゃん…』

こーちゃんは今の¨幼なじみ¨から関係が変わるのを恐れていた…それでいつもあのような態度をとっていたのだ。

『…こーちゃん。まだ、こーちゃんの告白を断るなんて言ってないでしょ？』

こ｢えっ…｣

私はそう言うとこーちゃんを抱き締め返した。

『こーちゃん。私も好きだよ。』

こーちゃんは私の¨オカン＆幼なじみ¨から¨彼氏¨になりました。

ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー
その後

『あっ…調味料間違えた…』

こ｢あーもう。塩と砂糖間違え過ぎだよ。｣

『ふっ…(笑)オカンは抜けきれないんだね(笑)』

こ｢…？｣