【実.況.者】それぞれの恋愛【短編集】 (ページ23)

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約束:tpf ページ23

タップフォレストside

月曜日。

合格発表は金曜日で、みんながみんな土日で聞けなかった結果をわんさか聞いてくる。

｢タップはどうだったんだよ！？｣

タ｢合格したよ。｣

｢おっ！さっすが頭いいだけあるねぇ！｣

タ｢それ言ったらあるにあ達もそうなんだけど…｣

¨えっ！？そうなの！？¨と言ってどっかに去っていく。

てか…Aが来ていない…？

いつもは学校に一番乗りで、二番目に来る俺に元気よく挨拶してくるのだ。

ガラガラガラっ。

あっ…き、た…けど…

目がとてもじゃないけど腫れてる…

周りも、一番結果が気になっていた人物であるにも関わらず、聞けない雰囲気になっていた。

Aは荷物をまとめると机に突っ張った。

そういえば…A、言ってたっけ？

『今回チャレンジ受験なんだよねぇ…落ちちゃったら絶対泣いて、学校行けなそう(笑)』

その時…俺、なんて返したんだっけ…

そうだった…

タ｢絶対に来てよ。俺が…俺が慰めて上げるから。約束だよ。｣

約束…しっかりと覚えて、行きたくもない学校にしっかりときて…

本当…

タ｢A。空き部屋に行くよ。｣

俺はAの突っ張っていた腕をもって、後ろの¨ヒューヒュー！¨という声を無視しながら連れてった。

タ｢合格…出来なかったんだね。｣

Aは力なく頷いた。

タ｢あぁ…なんて言うか…

約束通り来てくれてありがと。｣

そう言うと無意識に抱きしめていた。

『タップ、くん…？タップくんも…落ちちゃったの…？』

タ｢…落ちてないよ。なんで…そう思ったの…？｣

『だって…泣いてるよ…？』

俺はAからぱっと離れると、自分が泣いていることに気がついた。

タ｢ご、ごめん…な、なんで泣いてるのかなぁ？あははは…｣

『…一緒に落ち込んでくれてありがと。』

落ち込んでくれて…か。

タ｢まぁ…A、いつも一生懸命に勉強してたからね。それに…｣

そこで言葉を詰まらせてしまった。

肝心な言葉が頭から出てこない。

『タップくん。私が学校に来たのは…』

¨タップくんが好きで、タップくんに会いたかったから来たんだよ¨

あぁ…もう。肝心な言葉…言われたじゃん。

タ｢俺も…慰めるために今日来たから。Aが…｣

¨好きだから¨
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その後

『タップくん！慰めてくれてありがと！』

タ｢どーいたしまして。｣

『顔真っ赤ー！あと目、逸らさない！』