【実況者】こう見えて貴女が好きです。2【ヒ.ラ】

ヒラ60 ページ19

しばらくするとAさんはまた寝息を立ててしまった。


抱きつかれたままの自分は動くこともできず、どうすればいいのか分からなくなる。


…にしてもAさんの¨人に触れたい¨と思う気持ちは異常な程にあるのだと思った。


寝ぼけていたとはいえ、異性に抵抗なくこんな事ができるなんて…


何となく他の人には看病を任せたくないなぁ…とヤキモチを妬いてしまう。


あー…にしても一応冬なのにこんなにも熱いなんて…


風邪…移されたかなぁ…？


そんなことを思いながら少しゆるくなった腕からするりと抜けた。


本当はもっといたいけど…まぁ、俺の理性がもたなくなるからね。


って…今度こそちゃんと起こさなきゃ…


ヒ｢Aさーん。ご飯、冷めちゃうよー？｣


俺が肩を揺らしながら言うと¨うぅ…もう少し…¨と言いながらもごもご動いた。


本当、無防備過ぎて理性がぶっ飛びそうだ。


ヒ｢へー…じゃあ、僕が食べちゃおっか…｣

『それはダメ！』


と言い、ぱっと起きた。


『て、ヒラ…くん…？ってあ！その…えっと…』


と、顔を真っ赤にさせて言葉を詰まらせた。


ヒ｢Aさん、普段はそんなに抜けてるんだね(笑)｣


俺が少し弄ると¨う、うるさいな！¨と言いそっぽを向いた。

彼女61→←ヒラ59

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す