プロローグ ページ1
薄暗い中、私は制服を着て走る。
『どうしよ、遅くなっちゃった！チャプター終わらないで〜！』
そんなことを口ずさみながら、細い道を走り抜ける。
最推しまふゆちゃんのチャプター最終日！
イベランしてたのにー、最後の豆腐の追い上げやばいから、とりあえず10炊きで…
エビ回せば…
普段は走りながら下校なんてしないのに。
交差点の前に立った時、草むらから野良猫が出てくる。
車が来てないことを確認して、抱き上げに行く。
しゃがんで手を伸ばす。
『ほらー、猫ちゃん。おいで。』
「にゃー、あうっ」
なぜか、腕に上ろうとせず、私に鳴き声を上げる。
『どーしたの？車きちゃうよ？』
「にゃあうっ！にゃっ！」
激しく鳴き声を上げたかと思うと私の右側がカッと光る。
『え？』
目の前にトラックの光が迫っていた。
しゃがんだ私の体は、運転席から見えるはずもなく、ドンっと大きな衝撃とともに飛ばされる。
右肩から着地するとゴキッと生々しい音がする。
あれ、痛くない…？
頭が熱くなって、視界が赤く染まっていく。
これ、死んじゃう、やつ…？
まふゆ、ちゃん・・・
セカライに行きたかったな…〜
来世でも巡り合えますように…
うるさく騒ぐ人々から逃れるように私は目をつむった。
『ん…？』
私は知らない部屋にいた。
真っ白な壁、ここはドレッサーだろうか。
『あれ、死んでない？』
自分の体を確認しようと立って、体を見る。
『えっ、もしかして、生きちゃってます！？主人公補正来た？これ？』
自慢のロングヘアを結んで…
髪の毛に手をやる。
『ん…？』
手にはいつものさらっとした感触とは違いくせ毛の手触り。
『はっ…むらさ、き？』
濃い紫色に染まっている。
『どーいう？』
鏡をのぞき込む。
『はっ、はぁーーーー？！』
私は、まふゆママになっていた。
どぅ、どういう…？
『転生物語、もしかして、まふゆママ転生！？そんな展開見たことないんだけどー！！』
ひょんなことから私のまふママとしての生活が始まった。
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こんわた(プロフ) - いとさん» コメントありがとうございます！ニーゴ（まふママ）のキャラ崩壊すごいと思いますがぜひ見てやってくださいｗ更新頑張ります！ (2月7日 15時) (
レス) id: 9dd6d529a0 (このIDを非表示/違反報告)
いと - すごく面白そうな作品を見つけてしまった…！！！更新楽しみにしています！！ (2月7日 9時) (レス) id: 925f56c7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんわた | 作成日時：2024年2月6日 18時
