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「───疲れた?大丈夫?」
頑張った結果がそれかい。
ため息をついたあたしの隣でAが笑って。
白石が不思議そうな顔をする。
「あ〜うん。中々ハードだったからね。そこら辺で寝るわ。A、行こ」
「はいはーい。恵ちゃん、また明日ね」
後ろをついてくるAだけど、
───その格好で寝るわけ?
スクラブのまんまじゃん。
・・・まぁ気にしないんだろうけど。
凝った肩を回して当直室のドアに手をかけた時。
「─────仕方ないなぁ」
「は?」
「ん?」
後ろから聞こえた白石の声にあたしとAの声が重なる。
「いいよ。うちきて」
振り返ればドヤ顔の白石と目が合う。
「え、でも申し訳ないよ」
「ううん。気にしないで。はい、着替え行こ〜」
首を振るAの頭をなでて否応なしにロッカールームへ連れてかれる。
・・・白石って意外と強引なとこあるよね。
まぁ何はともあれ泊まるところが確保できたのは良いことだ。
「───で?あんたんち、部屋いくつあんの?」
「え?緋山先生はソファーだよ?」
─────は?ソファー?
「それじゃあここと変わんないじゃん!」
「あははっ」
あたしの言葉に爆笑するA。
いや、笑い事じゃないんですけど!
「Aにはちゃんと布団敷くからね〜」
「えっ、私もソファーでいいよ?」
「でもひとつしかないよ?」
「えぇ…」
完全にA甘やかしモードの白石と申し訳なさそうに断るA。
「あたしが布団で寝て、Aがソファーで寝れば良くない?」
そう提案してみるも、
「それはダメ!」
白石に一刀両断される。
ほんっとにAに甘い…。
「もう勝手に布団で寝るわ」
「えっ、じゃあ泊めない!」
「なんなの!?」
理不尽すぎる白石にあたしの声がロッカールームに響いた。
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時雨(プロフ) - 姫乃さん» 全然大丈夫ですよ(^^)ありがとうございます!ほんとうに応援コメント嬉しすぎます!!!これからも頑張るのでよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年9月3日 23時) (レス) id: b12319ed65 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - cometさん» 応援のコメントありがとうございます(^^)嬉しいです!これからも頑張るのでよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年9月3日 23時) (レス) id: b12319ed65 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃 - すみません!先ほどのコメントは付いていない方がでしたいいと思います!と書いたつもりだったんですが間違えてました。アンケート終わっているのにすみません。 (2018年9月3日 22時) (レス) id: 7fe36c8cdf (このIDを非表示/違反報告)
姫乃 - 私も名前付いてた方がいいと思います!この作品大好きです!これからも応援してるので無理のないペースで頑張ってください! (2018年9月3日 21時) (レス) id: 7fe36c8cdf (このIDを非表示/違反報告)
comet - 名前なんですが、今のままでいいと思います!展開が分からないわけでもないので大丈夫だと思います!!いつも楽しませてもらってます!更新頑張ってください!ずっと応援してます! (2018年9月2日 21時) (レス) id: fcd67c983f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2018年8月30日 12時