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ー Side ころん ー





明日も早いから帰るねと言ってAは帰っていった。




その途端。

メンバーはニヤニヤしながら僕に近づいてくる。




さとみ「どうなの?」

ころん「え?」

莉犬「あきらかにAちゃんのこと好きじゃん!」

ころん「えっ!?」

るぅと「バレバレでしたよ」




そんなにわかりやすい?

え、それってやばくね?




ジェル「バレバレやのにようばれへんなぁ」

ななもり「鈍感なのかな?」




確かに、Aは鈍感かもしれない。

人の好意に気づかないところはある。





中学のときのサッカー部のイケメンだってAの事好きでアタックしてたのに気づかなかったし。



あのサッカー野郎、性格すげぇ悪かったから近づけないようにしてたのは僕だけどね。




さとみ「でも、あっちもころんのこと大事に思ってくれてんじゃんね」

ジェル「ええ感じやったなぁ」

ころん「幼馴染だからね」




自分で言って自分で首を絞める。




幼馴染って言葉世界一嫌いだわ。





莉犬「ころちゃんのそんな顔初めて見た」

るぅと「相当好きなんですね」





さとみ「仕方ねぇなぁ!協力してやるよ!」

ころん「いいよ別に。Aはモテるから芸能界のイケメンと付き合うんだ」

ジェル「ネガティブやなぁ」






ネガティブにもなるよ。

こんなに長い恋をしてるんだからさ。




もう諦めるべきなんだって。




諦めて僕はもう恋愛なんてせずすとぷりで生きたい。



その近くにはAがいてほしいと何度も思ったけど、叶わない夢だから。

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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年6月18日 19時

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