好きなのに。【ころん】

#10 ページ11

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ー Side ころん ー



高校生までは埼玉に住んでいた僕達。

Aが卒業したら上京するのを知っていたから、僕も大学生になって上京し一人暮らしを始めた。




だから地元ってことでなおさら反応してる。




『ドームでやるくらい人気者だったんだね』

ジェル「最近は幕張でもやったんやで」

『まっ、幕張！？すごい！それろんママ知ってるの？』

ころん「知ってる」

『ええっ、うそ...。ショック...、行きたい』





ガクンっと頭を落として落ち込んでいるA。





『い、いつなの？』

莉犬「9月22と23だよ！」

『9月、だめだ撮影だ...休みの日だったりしないかなぁ』

ころん「来ないで」





恥ずかしくて上手く出来る気しないし。

Aがいるってバレたらそっちの方が大変だし。




『ろんちゃんが歌ってるの聴きたかった...。ろんちゃんとカラオケ行きたい！ねえ、カラオケ！』

ころん「見つかったらどうすんの」



『...ダメだ。最近厳しいの事務所。熱愛報道出ちゃってそこから。私の不注意だけど』




...熱愛報道？



ころん「え？いつ？」

『え？えーっと、いつだっけ』

さとみ「結構ネットに取り上げられてたよ」

莉犬「さとちゃんその時期落ち込んでた」

さとみ「両国辺りだった。12月」




12月。

12月はリハーサルとかアルバム制作で忙しかったから、あまり把握できてなかったかもしれない。




熱愛報道、知らなかった。

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