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ー Side ころん ー
Aの事になると昔から勘はいい。
さとみ「おい!ころん!」
るぅと「これから収録ですよ!」
ごめん。そんなの聞いてられない。
走った。
どこにいるかなんてわからないけどただ走った。
空いてるスタジオ。
空き部屋。
近くにいるスタッフさんに聞いたところ、そんなに多くはないと言われてその数カ所を手当たり次第に探す。
そうするしか方法はない。
ころん「A!」
こんなに走ったの久々で。
でもAがこの間に何されてるかわからない、そう思ったら足は止まらなかった。
ころん「A!」
何度も呼ぶ。
何回呼んでも声は聞こえない。
そのとき。
ガチャガチャっ、
と奥の部屋で音が聞こえた。
A「ろんちゃっ、」
扉の奥からこもった声。
でも確実にAだった。
ころん「A!A!?開けて!」
鍵がかかっていた。
ころん「っ、くそ...」
中では考えてる間にもガタガタと物音が聞こえて、あの依澄ってやつといるんだろうってわかる。
何だよ、爽やかイケメンは当てにならない。
あのときから。
高校生のときから。
僕にしたらよかったのに。
そしたら、こんなことにならなかったのに。
そう考えても意味はないけど。
とりあえず今は鍵をもらいにいこう!
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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年6月18日 19時