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#19 ページ20

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ー Side ころん ー





Aの事になると昔から勘はいい。





さとみ「おい!ころん!」

るぅと「これから収録ですよ!」




ごめん。そんなの聞いてられない。





走った。

どこにいるかなんてわからないけどただ走った。





空いてるスタジオ。


空き部屋。




近くにいるスタッフさんに聞いたところ、そんなに多くはないと言われてその数カ所を手当たり次第に探す。



そうするしか方法はない。





ころん「A!」





こんなに走ったの久々で。


でもAがこの間に何されてるかわからない、そう思ったら足は止まらなかった。








ころん「A!」




何度も呼ぶ。



何回呼んでも声は聞こえない。





そのとき。





ガチャガチャっ、



と奥の部屋で音が聞こえた。





A「ろんちゃっ、」




扉の奥からこもった声。

でも確実にAだった。




ころん「A!A!?開けて!」




鍵がかかっていた。




ころん「っ、くそ...」



中では考えてる間にもガタガタと物音が聞こえて、あの依澄ってやつといるんだろうってわかる。





何だよ、爽やかイケメンは当てにならない。








あのときから。

高校生のときから。






僕にしたらよかったのに。






そしたら、こんなことにならなかったのに。






そう考えても意味はないけど。





とりあえず今は鍵をもらいにいこう!

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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年6月18日 19時

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