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「こうやって翔ちゃんとご飯食べるのも最後かあ」
唐揚げを頬張る雅紀が突然口を開いた。
「3年くらいで戻ってくるって。もっと早いかも」
「永住しちゃったらどーすんの」
「しねぇよ(笑)」
「大野さんいますもんね」
「これしばらく食えねえの寂しいなあ」
雅紀との会話に入り込むニノの言葉はスルーする。
大人になればなるほど、月日は早く流れていく。
いつの間にか、NYに発つのが3日後に迫っていた。
荷物はもう、生活に必要な最低限のもの以外は向こうに送った。
就職してからずっと住み続けてきた家は、もうすっからかんだ。
「いよいよ明後日？かあ。
見送り行くね、俺泣いちゃうかもなあ(笑)」
賑やかな食堂。
いつものようにテーブルを囲んで
いつもの4人で、飯を食う。
「はぁ？泣くようなキャラじゃないだろ(笑)」
「3年も会えないんだよ？！雅紀泣いちゃう」
「和也も泣いちゃう」
「……潤は？」
「え？泣かないよ」
「冷た！別に期待してなかったけど！」
あれから、もう智くんからの連絡はない。
俺からも、もちろん連絡なんてしていない。
目の前の3人は、もう俺に智くんのことは言わなくなった。
とやかく言うほど、言われるほど、俺たちは若くなくなった。
この数ヶ月のことを、ただ胸にしまうしかなかった。
胸にしまって、心の奥底に放り込んで
静かに、鍵を閉めるしかなかった。
もっと、若ければ。
それこそ、高校生のあの頃であれば。
周りのことなんか気にしないで
自分のことだけ考えて突っ走れたけれど
もう、俺は。俺たちは。若くない。
あの頃は、早く大人になりたくてなりたくて。
智くんに少しでも追いつきたくて。
大人になるのを、渇望してたけれど。
大人だから、いろんな考えが邪魔をして。
男同士なんだ。
元から無理なことは、わかってたし。
いろいろ、心を揺さぶられるようなことがあったけど
あれだって、冗談でやったことだし。
だから、いいんだ。
きっと、これはいつもの気まぐれで。
昔のことだって、きっと気まぐれで。
それで、終わらせたかった。
終わらせないといけなかった。
それが、お互いのためなのだから。
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花咲*(プロフ) - アメリカに行ってたんですか！！お帰りなさい〜〜(*≧∀≦*)私も読み返して待っています♪ (2017年8月10日 20時) (
レス) id: 8fb606e214 (このIDを非表示/違反報告)
きのぴす(プロフ) - 花咲*さん» お待ち頂き本当に…ありがとうございます…（ ; ; ）！甘々なの頑張ります！！！！！いえい！ (2017年8月9日 0時) (レス) id: 9fc6210f20 (このIDを非表示/違反報告)
きのぴす(プロフ) - ナオさん» いやいやほんとですよ…と言いながらなんか1年も間空いてるんですけど！ほんとしゃーーーっせん！です（ ; ; ） (2017年8月9日 0時) (レス) id: 9fc6210f20 (このIDを非表示/違反報告)
花咲*(プロフ) - きのぴすさん(*≧∀≦*)更新待ってましたよ〜♪やっとだ！やっと気持ち伝えられたね〜そして、智くん男前なんだから〜////この後どーなっちゃう？甘〜いお二人がみれるの楽しみだわー(●´ω｀●)ゞｴﾍﾍ (2016年9月8日 21時) (レス) id: 8fb606e214 (このIDを非表示/違反報告)
ナオ(プロフ) - 続きも(できれば甘々も)結末も早く読みたい！けど終わるのは寂しい！とゆうジレンマをどうすればいっすかねー(￣∀￣;) (2016年9月8日 17時) (レス) id: e992921fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのぴす
| 作成日時：2015年1月25日 17時
