［夢100］優しい彼 (ページ5)

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3話ページ5

ミカエラSide

僕はいつも通りこの国、アルビトロの見回りをしていた

広場の方へ向かうとある女性が道の真ん中で座り込んでいた

しばらくするとその女性は立ち上がった
その時、優しい風が吹き、彼女の夜空のような髪がサラサラと揺れ、ドレスを靡かせた

僕は見惚れてしまった。こんなにも美しいものがこの世にあるのかと

彼女は羽を持ってはいなかったが、太陽の光が彼女を照らし、美しい羽を作り出していた

僕は声を掛けていた。困っていたから、そう彼女には言ったが、本当は僕自身が彼女と話をしたかったから

彼女は見た目に比例しとても美しい声だった

名前はユリアさん、記憶が無いのだそうだ

その事を話すユリアさんは視線を私から外す

こんな事を今の彼女に言ったら怒るかな？
そんな困った、そして寂しそうな顔を可愛らしいと思ってしまった事を・・ね？

それから僕は彼女を城へ招待し、部屋へと案内した。

彼女は仕事をさせて頂きたい！なんて言ってきて、僕はびっくりしたな。

理由を聞いてみたら、「働いてもいないのにのうのうとこんな素晴らしいお城には居られません！！」なんてお願いをして頭を下げてきた

その言葉を聞いてなんていい方なんだろうって思ったよ

心も身体も何もかも美しい彼女。

僕が恋に墜ちるのに時間は掛からなかったよ