［夢100］優しい彼 (ページ4)

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2話ページ4

貴女Side

ミカエラ様にしばらく付いていくと、大きなお城に着いた

貴「大きい・・」

ミ「ふふっ、そうかな？」

笑われてしまった・・。
顔に熱が集まるのがわかった

ミ「ごめんごめん。笑っては相手に失礼だよね」

貴「あ、いえ！そういう事ではなく・・その、恥ずかしくて・・」

ミ「良かった、気を悪くしていなくて」

なんて他愛のない会話をしながらお城に入る

ここに着くまでにこの国の事を教えてもらった

ここは審判の国、アルビトロという

昔から罪のあるものに判決をを言い与えるなどをしている

これを聞くと怖いイメージがあるが、そんな事はなかった

町の人は優しく、町は笑顔で溢れていた

しかし、笑顔ばかりでは無いところもあるのだという

この国には殆どの人が白い羽を持ってるが、稀に黒い羽を持って生まれる子、または事故で白い羽が黒色に染まってしまっている人もいる

その黒い羽を持っている人たちは白い羽を持っている人たちから差別をされているらしい

そんな国を変えたいとミカエラ様は言っていた

ミカエラ様は強くそしてとても優しい人だと心からそう思った

ミ「さぁ、ここがユリアさんの部屋だよ」

ミカエラ様に通された場所は客室だと思われる1室だった

貴「え、いいんですか？」

ミ「うん。ここはいつも綺麗にしてもらってるから大丈夫だよ！」

貴「そういう意味ではなく・・」

こんな私に部屋を用意してくださるなんて・・。と小さし声で言ったにも関わらず、ミカエラ様には聞こえていたらしく

ミ「困っている人が居たら助けるのが当たり前なんだよ？」

と言ってくれた

貴「何から何までありがとうございます。

あの・・もし、宜しければ何か仕事をさせて下さいませんか？」

ミ「え？仕事？」

ミカエラ様はびっくりした様に言う

貴「はい！流石に何もしないのは良くないと思いますし・・」

ミ「んー、でもユリアさんはお客さんだし・・」

考えるミカエラ様
私はなんとかしようとミカエラ様を説得する

貴「働いてもいないのにのうのうとこんな素晴らしいお城には居れません！

なのでどうか！！！」

私はミカエラ様に頭を下げる
するとミカエラ様は息を吐いた

ミ「はぁ。そこまで言うならしょうがないね。わかったよ。仕事を頼もうかな」

苦笑いしながらミカエラ様はそう言った
私は嬉しくて勢いよく顔を上げる

貴「はい！！！よろしくお願いします！！」