LOVE 2～CM (ページ5)

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55～彼女に逢いにいく話 CM ページ5

翌日の夕方シフト、

入る予定だった

Aちゃんの代わりに来たのは、

ソヨンちゃんだった。

ソヨンちゃんも別れたことは知っていたが、

理由までは知らないようだった。

心配で心配で、心配だった。

でもなんて言って連絡すればいいのか

わからなくて。

こんな時に限ってシフトが被っておらず、

でもどうしても心配で…

別れたと聞いてから4日後、

偶然を装ってAちゃんのバイトが終わる頃に

従業員入り口の前で待っていた。

偶然を装うには、

わざとらしい場所にわざとらしい時間だったけど…

でも、やっぱり行ってよかった。

やっとAちゃんの顔が見れた。

正確には、

Aちゃんの姿が見えたとき、

同時に俺を見つけた彼女が、一瞬キョトンとして

その後、急に声を上げて泣き始めたから、

慌てて駆け寄った、が正しいけど。

CM 「え、Aちゃんっ！？」

駆け寄ったはいいけど、そばで困り果てる俺に

Aちゃんは、しばらく泣いていて、

ようやく落ち着いたと思ったら

「ユノ、の言う通りだった…。」

と意味のわからないことを呟いた。

CM 「？？ユノヒョン？？」

今一番Aちゃんの前で出してはいけない名前

だと思っていたのに、本人があっさり口にした。

「ううん、なんでもない。

顔見た途端泣くとか引くよね、ごめんね。

…シムくんは？これからバイト？」

引く訳ない。

でも急に泣いたのはどうして？

バイト中に我慢してた涙が一気に溢れた？

よく見たら、なんだか目が腫れぼったい。

あー泣かないで。

こんな時に言うのはずるいけど、

CM 「いや、違う。

Aちゃん、が心配だったから。」

正直にそう伝えた。

Aちゃんに、伝えたいこともあったし。