LOVE 2～CM (ページ40)

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なで肩の真相ページ40

「あれ？○○○○…」

梅雨入りしてすぐの金曜日、

数人の同期と共に会社の入っているビルから出て

すぐ、まだ見慣れないスーツ姿の彼がビルを見上げ

て立っているのに気づいた。

ポラ「…Aちゃん？どうしたの？」

同じ部署に配属された同期のポラちゃんが、

進行方向と逆側に気を取られていた私を振り返る。

でも、返事する間もなく、

○○○○がこちらに気づいて近づいてきた。

CM 「A、お疲れ。

今メールしたんだ。」

「ごめん、メール確認してなかった…」

CM 「いや、ほんとついさっきしたとこなんだ。

今日早く終わったし、金曜だし、と思って。」

ポラ「Aちゃん、あの、

また月曜ね。」

よく気がつく彼女らしく、ポラちゃんはそう言って

好奇心丸出しで見ている他の同期の背中を押して

その場を去ろうとしてくれたのに、

他の同期の子がそれを許さなかった。

同期女「Aちゃんの彼氏さん？

え、じゃあ、前にロビーで話してた、

ほら、短髪の黒髪でめちゃくちゃスタイルいい人！

すっごいオトナの男って感じの！

あの人は、彼氏じゃなかったんだ！！

え、今度紹介して欲しい……」

そう言ってちょっと顔を赤くした彼女。

彼女は悪くない、

ただ、タイミングが悪かった。

同じ会社に入り、○○○○が感じていたユノへの

少しの劣等感。

その時はそんなの私も知らなかったから、

タイミングが悪かったと思ったのは、

そのあと、随分経ってからなんだけど。

「うん、彼氏。

○○○○、みんな同期なの。」

人見知りをする○○○○は、

女の子ばかりの同期から向けられる好奇の目に

たじろいでいたが、

はじめまして、と微笑んだ。