LOVE 2～CM (ページ4)

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54～彼女の知らない話 CM ページ4

思い出したのは

いつかの

クリスマスイブ。

ごめん、いつかとか言ったけど、今から1年半前の

クリスマスイブ。

忘れるわけない。

このロータリーでAちゃんを車に乗せた。

あの時もAちゃんは泣いたけど、

なんか………今日は様子がおかしい？

CM 「Aちゃ…」

声をかけようと近づいた時、彼女は彼女のそばに

ピタリと停まった車に乗って、行ってしまった。

は……運転してたの男じゃなかった？

ユノヒョンじゃない、

なんかすごい美形の……

俺が固まること数秒。

YH「あーあ。

チャンミナ…お前もっと早く声かけろよ。」

少し離れたバス乗り場の陰から、

ユノヒョンが出てきた。

CM 「ユノヒョン…？？」

…ユノヒョンも、目が赤い？

YH 「あれは、Aのヒョンだよ。

大手の出版社で働いてて、口が悪くてAにも

キツイこと言うけど…でもAのことすごい

大事にしてるから…

顔覚えといたら？」

CM 「ヒョンか…………

またライバルが増えたかと思いましたよ。」

YH 「増えてなくてよかったな。

むしろ、減ったし。じゃあな、帰るわ。」

あー俺、Aと別れた。

ムカつくから理由は教えてやらない。

てゆうかお前、すごいなで肩なんだな、

今日初めて知ったわ。

そう言うと、

ユノヒョンは俺に背中を向けて歩き出した。