LOVE 2～CM (ページ13)

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無言で

私の手を取った

シムくん。

花火が終わってレジャーシートを畳む時ですら

手を繋いだまま畳めないか、考えるような素振りを

見せた。

さすがにそこは苦笑しつつ私から手を離したけど、

その後またすぐ繋がれた手。

やっぱり好きだなぁと思いながら大混雑の中、

駅に向かった。

向かっているのは駅だと思っていたのに、

駅を素通りして、手を繋いだまま少し前を歩く

シムくん。

足、痛くない？

どこかで座ってもう少し話せる？

そう聞かれてうなづいた。

川沿いに設置されているベンチに座り、

そっと手が離された。

CM 「今日ほんとごめん。

あんなとこに1人にするなんて。

俺浮かれすぎてて。」

「ううん、大丈夫。ほんと、下駄じゃなければ

話しかけられる前に逃げてたんだけど。」

CM 「ユノヒョンと…

ユノヒョンとは、何か話した？」

「えっと、友達と来てるって言ってたよ。

そう言えば、チャンミナにこんなところで

1人にするなって言ってやれって言われたかな。」

そう言ってふふって笑うと、ほんとごめんって

困った顔をしたあと、

CM 「え、俺と2人きりで来てるって言ったの？」

ってびっくりした顔をした。

「ううん、言ってないけど、

ユノにはわかったんじゃないかな。」

CM 「…ごめん、えっとそーゆーのすぐ気付く方

なんだけどわかんないや。なんで？」

「私がシムくんに惹かれてるの、

私よりも先にユノが気づいてたから。」