LOVE～CM (ページ44)

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ストールを

肩にかけられたとか

タオルで顔拭かれたとか、そんなことでは私は多分

傷付かないのに…ううん、どうだろう…

やっぱり、

イブのことを思い出して泣いたかな。

シムくん…

他の人からしたら、全然たいしたことないのに、

きっと私が知ったらって思ってくれたんだよね。

思い出すだけで震えるような記憶を上塗りしなくて

済んだよ、ありがとう。

でも、

ユノが好きなの。

ユノが心変わりしたわけでもなく、

変わらず私を好きだと言ってくれているのに、

いつか傷つくかもしれないとか、未来のことを

恐れて離れるなんてできない。

長い沈黙のあと、私は顔を上げた。

「私以外の女の人に嫌われても、別に構わないって

これからはそう思ってくれる？」

こんな風に自分の嫌なところを見せたのは、

初めてだったけど、ユノはすごく真面目な顔で

当たり前だと言ってくれた。

夏休みが終わると、

いよいよ就活が見えてきた。

シムくんとは、

あの夏の夜以降、少し気まづかったけど

これまでと変わらずにいて、と言われてその言葉に

甘えていた。