LOVE～CM (ページ43)

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YH 「半分寝てる

ガタイのいいやつを

支えて噴水の近くを通ったときに、

そいつ急に目を覚ましてまだ飲みたいとか言って

暴れて出して、俺突き飛ばされて…

噴水に落ちたんだよ。かっこ悪い…

その騒ぎで○○○○たちが俺に気づいたんだと

思う。」

そう言うと、ユノは冷たいコーヒーを飲み干した。

YH 「…カバンは他の子が持っててくれたけど、

携帯はズボンに入れてたから…あとで新しいの、

一緒に選んでくれる？」

「うん、それはいいけど、なんでそれでシムくんが

ユノを…」

YH 「去年のクリスマスイブ。」

ズキっって急に心が痛んだ。

YH 「俺、あの時と似たような状況だったから。

殴られて当然。ごめん。」

そう言ってユノは頭を下げたけど、

私はまだよくわからなくて、

でも黒のモッズコートを着たユノだけは鮮明に

覚えてて、手が震えた。

ユノはそんな私をみて…そっと手を握って

話を続けた。

YH 「暴れてたやつは、他の同期に任せて。

やばい、携帯が…ってなってようやく、かなり遅い

時間なんじゃって気づいたよ。

Aに連絡できない、早く帰らなきゃってそれ

ばっかりで周りが見えてなかった。

気づいたら俺のカバンを持っていてくれた女の同期

だけが俺の近くにいて、

私、クーラー対策にストール持ってるからそれで

拭いて、って言われたんだ。

断る間も無く、手に持ってたストールみたいなの

肩にかけられた。タオルで顔も拭かれた。

そのあとすぐだよ、殴られたの。

いつ近づいてきたのかもわからなかった。」

その同期さんも、ユノが好きなんだ。

最初に思ったのはそんなこと。

YH 「言い訳がましい説明の仕方になったな。

ごめん。

愛想…つかされたとしても、またAに好きに

なってもらえるように頑張るから。

チャンミナに譲る気はない。」

そう言われても、しばらく返事ができなかった。