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「う、ん…
私よりユノは
大丈夫なの？」
ユノの側に駆け寄ると、一緒に買いに行ったクール
ビズ用のスーツもワイシャツも、なんだか…濡れて
る？とにかくぐちゃぐちゃだった。
YH 「大丈夫。一発しか殴られてないから。
でも酔ってたから…派手に倒れこんじゃって。」
そう苦笑するユノ。
…酔ってた？なんで？
KH 「A。とりあえず今日はもう遅いから…
ユノヒョンのこと任せていい？
俺車で来てるから、後の3人は連れて帰るから。」
後の3人…シムくんまだ近くにいるんだ。
気になったけど…誰にも聞けなかった。
「ソヨン…明日電話するね。
テミンくん、ソヨンのことよろしくね。」
ソヨンとテミンくんにも声をかけ、駅のタクシー乗
り場に向かおうと、ちょっとフラフラしているユノ
に寄り添って背中を支えようとしたら、
やっぱりワイシャツが濡れていた。
「え、なんで濡れてるの？」
YH 「噴水に、入っちゃって…」
気まづそうにそういうユノを見て問題に気づいた。
「もしかしてズボンも？靴も濡れてる？」
YH 「うん…」
これじゃあタクシー乗れない…
キュヒョンはきっと濡れていてもユノを車に乗せて
くれる。でも、シムくんとユノを今同じ車に乗せる
ことはできない。だから私にユノを任せていいか？
って聞いたんだ…
「…どっか入ろ…」
小さな声でそう言い、うなづいたユノと一緒に
おそらくホテルがあるのはあっちかな、と駅とは
反対の方へ向きを変えた。
CM「A ちゃん。」
そう呼ばれて振り向くと、
コンビニの袋を手に持ったシムくんだった。
CM「消毒液とタオルとウエットシート…あと水。」
そう言いながら袋を差し出された。
「あり、がとう…」
殴った本人が買いに行っていたのだろうか？
そう思ってシムくんを見上げた瞬間。
「え？」
気がついたらシムくんの腕の中にいて、
「俺、Aちゃんが好きだよ。
ずっと、好きだった。」
そう、耳元で囁かれた。
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作者名：ｻﾗ
| 作成日時：2018年9月30日 20時
