LOVE～CM (ページ30)

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一瞬、

周りの音が

何も聞こえなくなった。

……何言ってるの？

今目の前にいるの、本当にシムくん？

ホテルでしか逢わない関係…それが何か、

いくらなんでもあんなにはっきり言われたら

簡単に想像がつく。

なんて言えばいいかわかんなくて、長い間、

シムくんと見つめ合っていた。

どのくらいの時間そうしてたんだろう。

長く感じただけで数秒のことだったのかも

しれない。

「え、ユノヒョン？うわっ、ユノヒョンだ！

え、何、カッコいい！

こんなところで何突っ立ってるんですか！」

テミンの声にハッと我に返って振り返ると、

帰省しているはずのユノが、この場に全然ふさわし

くない、ブラックスーツにアスコットタイ姿で、

洗い場の入り口にもたれかかって、

こっちを見ていた。