LOVE～CM (ページ10)

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YH 「だから。

Aが人の悪口

言ってるの聞いたことないよ。

それに1番人気とか…

自分がそんな風に言われてるなんてAは知ら

ない。俺が耳に入れないようにしてたから。

だってさ、それ自覚したAに、

俺がフラれたら嫌だし笑

というわけで、あんまりくだらない噂、

流さないでくれますか？」

冷たい目をして放たれた最後の一言は、

年上のフリーターの人に向けられていた。

人前で肩を抱かれている事の恥ずかしさで何が何だ

かわからなかったが、最後の一言で、あぁ、

くだらない噂から守ってもらったんだと気づいた。

「あ、あぁ。

悪かったよ、怒るなよ、ユノ。

なんだよ、ラブラブじゃん。

もうラブラブって死語か？」

ユノに睨まれて、ばつが悪そうにそう答えた男の人

は、さぁ仕事仕事っとつぶやくと、そそくさと

フロアに出て行った。

残されたメンバーも冷やかしながらも更衣室に入っ

て行ったり、厨房へと仕事に向かったりで、

その場にはユノと私と、フロントで必要な釣り銭を

モタモタといつまでも用意しているユナさんだけに

なった。

ユナ「あの、ユノ？ごめんね、なんか」

YH 「え、どうしてユナヌナが謝るんですか？

あの人、くだらない噂とか推測とか大好きなんです

よ、前から。」

そう話す2人を見ながら、違う、と確信した。

噂を流させたのは、この人だ。

私に睨まれるとか、

どうやら嫌われてるみたいだとか、

きっと自分からあの男の人に相談したんだ。

頼られていると気を良くした男の人が、

言いふらすのわかっていたんだ。

根拠のないオンナの感だけど、

こーゆーの昔から絶対当たる。

ユナさん、ユノのこと、好きなんだ。

でも、

ユノは気づいてない、よね。