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西「それ、提出？」
『うん、錦戸先生のとこ』
へー、じゃあ俺もいこ。
荷物を片付け終わった私の荷物を持って、ニコって天使の笑み。
…………だが私には効かぬぞ！
『ごめん、流星くん探しにいくから』
まだ校舎いるはずだもん、見つけて一緒に帰るんだっ
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そそくさと荷物を片付ける私に「へー、つれへんなぁ」なんて廊下に出た西畑くん。
『じゃあね、本当にありがとう！』
薄っぺらい鞄を持って声をかけた私に
西「どこいくん？」
って、廊下側の窓にもたれながら口角を上げる。
『だーかーら、流星くんのとこ！』
もー、早く行かなきゃなのに！って恩知らずな私に、バチがあったのかもしれない。
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西「でもその流星くん、まだ帰りそうにないで？」
親指で後ろの窓を指すから、つい真下にある中庭を見下ろした。
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西「ふーん、結構ちゃんとショック受けんねや」
クスクス、と楽しそうに笑う西畑くんに声をかけられるまでのほんの数秒間ですら
流星くんと知らない高3の先輩のキスシーンは
時間が止まってしまいそうなくらい、綺麗で。
言葉も出ずに目をそらすことも出来ない私に「そんな目に焼き付けんどき」って体を反対に向かされて初めて
じわあ、と目頭が熱くなって行った。
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ぎゅうう、と胸が締め付けられるこの思いは何度目だろう。
それに気づいて欲しくて、でも気付かれたら " 幼馴染 " でいることすら出来なくなるのが怖くて。
西「へー、すきなんやぁ」
流星くんに見られてるわけでもないのに、必死に涙を堪える私の頬の涙に
西畑くんがそっと触れる。
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西「でもそれってさ、鳥の雛が初めてみたもん母親やと思うのと一緒やん。」
頬に触れる指先も、そう言い放つ西畑くんの目も冷たくて
まるでそれは、いつもの天使みたいなかわいい笑顔の裏側みたいに。
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『え、？』
西「物心つく前から流星くんばっか見てたから、それってもはや執着やろ？」
やっとこさ絞り出した声に、追い打ちをかけるみたいに付け足す西畑くん。
馬鹿な私にも分かる程、簡潔で、ストレートな言葉。
それは思いの外、ぐさっと私の中に入ってきて、抜けてくれない。
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るな(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます(;_;)うわああ、すごく嬉しいです！私もツイン大好きなので、そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年7月14日 23時) (
レス) id: a3c708c0d4 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - こたちぇるちぇさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2017年7月14日 23時) (レス) id: a3c708c0d4 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 初めてコメントさせていだだきます！昨日この作品に出会いました。とても面白くて1日で読んでしまいました(笑) ツインがとっても好きなので2人のお話が読めて嬉しいです、これからも応援しています、更新頑張ってください！ (2017年7月11日 1時) (レス) id: 63b004c391 (このIDを非表示/違反報告)
こたちぇるちぇ - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2017年7月6日 19時) (レス) id: cc133a0626 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - shoさん» shoさんいつもありがとうございます;;正直shoさんからのコメント待ってました！（笑）いつも支えられてます！これからも頑張って更新して行くのでちょくちょくコメントください(;o;) (2017年7月2日 17時) (レス) id: a3c708c0d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るな
| 作成日時：2017年6月24日 23時
