2 ページ2
Aside
賑やかな人の話し声が溢れる空港。
んーっと一人伸びをする。
日本語の看板、日本語での話し声、日本語のアナウンス…
ああ、やっと帰ったんだと実感する。
今日一日はオフ。だが、いつ呼び出しがかかるかもわからない。
帰国すると伝えたら、すぐに会いたいと言ってきたあの子達にさっさと会いに行こう。
E組への連絡はしていない。最後に会ったのは…カルマで、一緒に飲んだ時。三年くらい前だっけ?
音信不通の私のことは、烏間さんとイリーナさんがうまく誤魔化しておくと言っていたから大丈夫!…多分。
新しい任務だと呼び出された日本、どれくらいいられるか…死なないで終われるか、わからない。
任務によっては、関わった人達にも危害が及ぶこともありうる。
だから、E組の皆とわざわざ会いに行く気はない。
あの子達はいいのかって?
…あの子達のことは、政府は知らないから。
私のいう危害を加える可能性があるのは犯罪組織だけじゃない。
一番は、この日本政府だ。
私は、それに負けた。
鬱屈してきた気分を切り替え、タクシーを拾う。
『米花町の喫茶ポアロまでお願いします』
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たぬたぬ(プロフ) - さちさん» ありがとうございます!こちらは息抜き更新ですので、かなり更新がまちまちになりますが、気長に待っていてください。 (2019年2月11日 17時) (レス) id: 8546fe5974 (このIDを非表示/違反報告)
さち - 続きが早くも気になります。よろしくお願いします。 (2019年1月27日 22時) (レス) id: ae1bab64f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たぬたぬ | 作成日時:2019年1月27日 21時