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第五十二話 ページ6

Aside

犯人はあの人だ。

でも、今のままでは、証拠がない。

だから、カマをかけることにした。

『皆さんに一つお聞きしたいことがあります。今朝はどんな方法で起きられましたか?』

「「「「…は?」」」」

陣平達だけでなく、前の方にいるクラスメート達も間の抜けた声を出す。

ただ、殺せんせーだけは、緑と黄色のシマシマで頷いた。

…犯人わかってんな。ていうかすごい目立つよ?

ニヤついている殺せんせーは無視し、容疑者達に向き直る。

老人「何言って…!」

『…どうやって起きました?』

すっと目を細め、少し威圧感を出すと、老人は少し気圧されたように答えた。

老人「ア…アラームだよ!スマホの!普通そーなんじゃねえのか⁉」

老人の答えを聞いて、その隣にいた車掌さんに目を向けた。

『車掌さん、あなたもそうですか?朝早い列車なので駅に泊まりこまれていたのでは…』

車掌「そうだよ。僕もスマホのアラームで起きたよ。仕事の時間に間に合わないと大変だからね」

またその隣にいた男性に視線をやる。

男性「僕はアラームは使ったことないな。自然と目が覚めるんだよ。特技なんだ」

陣平にも目で促す。

松田「え?俺もか?俺は今朝は佐藤に電話で起こしてもらってやっと目が覚めた…」

…自分で起きなよ。

『なるほど…わかりました』

これで確信できた。犯人はあの人だ。

老人「だ…だから何だって言うんだ!ていうかお前、どこかで見たような…」

喚く老人を無視して、陣平の方に振り向いた。

『ところで陣平、車掌さんに差し入れてもらったコーヒーって飲んだ?』

松田「え…?あ〜〜〜…ちょうど飲もうとしたところでさわぎになって結局飲んでないわ」

『そう…。車掌さん』

くるりと車掌さんの方に向き直る。

車掌「え?」

『陣平、まだコーヒーに口をつけてないそうですから、よければ飲みませんか?』

スッ…と指さしたさきには、手付かずのコーヒー。

車掌さんの顔が青ざめる。

車掌「え…なんで?」

『さあどうぞ!』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

字数の関係で中途半端ですか次いきます!

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紅月言葉(プロフ) - ナゾトキ姫は名探偵、僕も読んでます!! (2020年11月1日 3時) (レス) id: 2caf54bf90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たぬたぬ | 作成日時:2018年10月1日 9時

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