検索窓
今日:27 hit、昨日:14 hit、合計:225,812 hit

第九十ニ話 ページ46

Aside

私は、アジトから出ると、周りに誰もいないこと、盗聴機の類が付いていないことを確かめ、電話をかけた。

ミステリートレイン。その名前は、覚えがあった。組織の任務の直前、園ちゃんから来ないかという誘いがあったのだ。たしかそれが、ミステリートレイン。

私が誘われるくらいなら、蘭ちゃんも誘われてるだろう。当然、新君ことコナン君も。

新君が、志保ちゃんが殺されるのを指をくわえて見てるわけない。

お願い、どうか………!

《もしもし、A?どうしたん…》

『ジンから聞いた!ミステリートレインでのこと!志保ちゃん無事だよね⁉』

《ちょっ、落ち着け!灰原なら無事だ!》

灰原。志保ちゃんの偽名だと聞いた。

ほっとして、思わず道端にへたりこんでしまった。

『でも、志保ちゃんが乗っている車両ごと爆破されるのを、バーボンが見たって言ってるけど…どうやって助かったの?』

《ああ、それは怪盗キッドに変装で…。まあ、今回の収穫は、奴らに灰原が死んだと思わせられたことと、バーボンの正体が安室透だってわかったことだな》

怪盗キッド…快君か。

後でお礼の電話しとこう。

『…新君、志保ちゃんに会わせてくれない?』

どうしても伝えたいことがある。それに、この目で無事を確かめたい。

《でも…》

『お願い』

《…わかった。博士ん家に今は住んでるんだ。俺も今から向かうから》

『ありがとう』

電話を切って、また走り出す。

…時間短縮のために屋根伝いに。いい子はマネしちゃダメだよ?

第九十三話→←第九十一話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (94 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
182人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紅月言葉(プロフ) - ナゾトキ姫は名探偵、僕も読んでます!! (2020年11月1日 3時) (レス) id: 2caf54bf90 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たぬたぬ | 作成日時:2018年10月1日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。