第六十七話 ページ21
Aside
「ビッチ先生まだ二十歳ィ⁉」
女子部屋からは、そんな声が聞こえてきた。
「経験豊富だからもっと上だと思ってた」
「ねー」
「毒蛾みたいなキャラのくせに」
イリーナ「それはね、濃い人生が」
毒蛾………。
『それはひどいと思うよ?』
皆の視線が一斉にこちらに向く。
一瞬の静寂の後、皆がわあっと集まってくる。
…イリーナさんを置いて。
「大丈夫⁉」
「カエデちゃん達から聞いたよ!不良倒したって!」
「すごい!」
前言ったこと覚えてないのかね?一気に喋られたら聞き取れないよ、私は聖徳太子じゃないんだよ。
『まあまあ、見た目程ひどくないから。イリーナ先生も、暗殺やってたらそりゃ色んな経験つみますよね』
そりゃもう色々と。
むりやり話をもとに戻すと、イリーナさんに「あんたに言われたくないわよ」と言いたげな目で見られた。
イリーナ「…まあね」
倉橋「ねぇねぇ!ビッチ先生って他にどんな殺し屋知ってるの?今日狙撃してた人知ってる?」
イリーナ「カラスマから聞いたけど、名前は聞いたことあったわ」
岡野「狙撃のプロなんでしょ?」
イリーナ「レッドアイっていう狙撃専門の殺し屋…でも、世界一って訳じゃないわ」
矢田「え⁉すごい遠くから撃ってたよ?全部殺せんせーに止められてたけど…」
イリーナ「せいぜい600ヤードくらいがレッドアイには限界…。FBIきってのスナイパー…シルバーブレットと恐れられるキレ者は、700ヤード離れた場所から小さな盗聴器を正確に撃ち抜く程の腕をもってるわ…」
ああ、キールの件でジン達が小五郎のおじさんを殺そうとしたときのことか。
あの後、ジンの機嫌が最悪でしばらく大変だったな…。
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紅月言葉(プロフ) - ナゾトキ姫は名探偵、僕も読んでます!! (2020年11月1日 3時) (レス) id: 2caf54bf90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たぬたぬ | 作成日時:2018年10月1日 9時