検索窓
今日:12 hit、昨日:14 hit、合計:225,797 hit

第六十七話 ページ21

Aside

「ビッチ先生まだ二十歳ィ⁉」

女子部屋からは、そんな声が聞こえてきた。

「経験豊富だからもっと上だと思ってた」
「ねー」
「毒蛾みたいなキャラのくせに」

イリーナ「それはね、濃い人生が」

毒蛾………。

『それはひどいと思うよ?』

皆の視線が一斉にこちらに向く。

一瞬の静寂の後、皆がわあっと集まってくる。

…イリーナさんを置いて。

「大丈夫⁉」
「カエデちゃん達から聞いたよ!不良倒したって!」
「すごい!」

前言ったこと覚えてないのかね?一気に喋られたら聞き取れないよ、私は聖徳太子じゃないんだよ。

『まあまあ、見た目程ひどくないから。イリーナ先生も、暗殺やってたらそりゃ色んな経験つみますよね』

そりゃもう色々と。

むりやり話をもとに戻すと、イリーナさんに「あんたに言われたくないわよ」と言いたげな目で見られた。

イリーナ「…まあね」

倉橋「ねぇねぇ!ビッチ先生って他にどんな殺し屋知ってるの?今日狙撃してた人知ってる?」

イリーナ「カラスマから聞いたけど、名前は聞いたことあったわ」

岡野「狙撃のプロなんでしょ?」

イリーナ「レッドアイっていう狙撃専門の殺し屋…でも、世界一って訳じゃないわ」

矢田「え⁉すごい遠くから撃ってたよ?全部殺せんせーに止められてたけど…」

イリーナ「せいぜい600ヤードくらいがレッドアイには限界…。FBIきってのスナイパー…シルバーブレットと恐れられるキレ者は、700ヤード離れた場所から小さな盗聴器を正確に撃ち抜く程の腕をもってるわ…」

ああ、キールの件でジン達が小五郎のおじさんを殺そうとしたときのことか。

あの後、ジンの機嫌が最悪でしばらく大変だったな…。

第六十八話→←第六十六話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (94 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
182人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紅月言葉(プロフ) - ナゾトキ姫は名探偵、僕も読んでます!! (2020年11月1日 3時) (レス) id: 2caf54bf90 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たぬたぬ | 作成日時:2018年10月1日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。